なんかスッキリしない

村上ファンドの話も楽天の監督交代人事についても、現代風のスピード感のある経営という意味で通じているような気がします。資本主義の世の中では儲けないことには生きていけないということは分かっているんですけど、何かこれらのプロ野球関連のニュースを見ていて気分的にスッキリしないんですよね。その原因についてちょっと考えてみました。
プロ野球ってのは仕事が終わった後で、仕事で溜まったストレスを解消するために見る人が多くの部分を占めていると思うんですよ。でもこのところ、まあ去年くらいからかな、プロ野球の話題と言えば、「合併」「裏金」「人事」「経営」と野球そのものとは違うものがほとんどです。しかも「仕事」を思い出させるようなものばかり。野球を見るときくらい仕事を忘れて楽しみたいんですけどね。
球界改革は当然必要で迅速に行って欲しいのですが、我々が本当に見たいのは改革の様子ではなく改革されて更に面白くなった野球のはずです。前述の気分的にスッキリしない原因は、野球を見てスカッとしたいのに、野球の裏側の変なところばっかり見せられてムカッとする。これなんでしょうね。経営側を「裏方」といいますが、最近は「裏方」が「主役」になっています。私の昔から持っている「裏方」の正しい姿・哲学とは、客に舞台裏を見せずに「役者」が活躍する場を整えることだと考えています。村上さんや三木谷さんにはその事をもう一度考えて頂きたいです。